2008年5月25日日曜日

ガープの世界

ジョン・アーヴィング 筒井正明 訳
英語でのタイトルはThe World According to Garp


内容は他の本同様あまり覚えていませんが、「おもしろい」と思った事は鮮明に覚えています。
アーヴィングの本で、最初に読んだものはこれか「ホテル・ニューハンプシャー」です。
どちらも長編の小説です。
それから、アーヴィングの新しい小説が日本語に翻訳されるたびにハードカバーを購入していました。
「第四の手」まで購入済みです。

この人の本は、とにかく長いです。
何の知識もない人がこの人の作品を手にしたとき、もしかしたら前半の部分で本を投げるかもしれません。もちろん投げないかもしれません。すみませんわかりません。

私の感覚として(かなりあてになりません)、この人は登場人物を丁寧に描写するようです。
といったら誤解を招きそうですが、具体的に例をあげると、この人の小説は高い確率で主人公の両親の人生まで描写している気がします。
その人を知るには両親がどういう人物なのかが非常に大事だと、アーヴィングは考えているのかもしれません。
だから(?)長い。

内容を覚えていない私が言うのもなんですが、そういう印象を持っています。
それはこの人がディケンズに影響を受けているからなのかもしれませんが。
ちなみにこの人が影響を受けたというディケンズとはどういう小説を書いたのだろうと思い、私はいくつかのディケンズの小説を購入しました。
そういった連鎖で本を選ぶのが私は好きです。

さて、「ガープの世界」の内容ですが、今斜め読みしてみると、やはり間違いありません。
面白いです。
内容というか、文章ですね。
そしてやはり主人公の親の事から書き始められていました。

そして、この小説は最初から興味を引き付けられるかと思います。
本を今から購入される方は、そして文庫本を購入される方は、裏表紙の「さわりの要約」的なものも見ずに読み始めるといいかと思います。

個人的にアーヴィングの作品は、特にユーモアとアイロニーが一緒になっていて、そして頻繁に書かれているように思います。それで品もあるし、飽きない。
また、アーヴィングの小説ではバックグラウンドを詳細に書いているからか、あるいは伝記的な書き方だからか、たくさんの死も突然にやってきます。
それもユーモアとアイロニーでクスクスと笑ってしまうわけですが。
しかしなんというか、アーヴィングのそういったシーンをたびたび目にするたびに、人は生きていれば死ぬという当たり前の物事を、わりとすんなり受け入れることができるようになったような気がします。

人間の営みが淡々と書かれている部分がありますので、R15くらいかもしれませんが(適当)。

長い小説ですが、アーヴィングの小説は必ずと言っていいほど「小説の終わり」には盛り上がるので、信じて読むようにしています。

50ページくらい流してみましたが、「これこれ!これがアーヴィングだよ!」とは思うもののストーリーは全く曖昧な記憶しか残っていません。これ2回は読んだ筈ですけど。




まあなんというか、(平凡に見えて平凡でない)人の人生をのぞき見た読書感は味わえます。

文庫本の裏表紙にアーヴィングの写真が載っています。なかなかの男前に見えますがいかがでしょうか。
レスリングをしていたみたいなので、体つきはしっかりしているのかもしれません。
インターネット上でも彼の写真は見ることができます。
検索したらすぐに見つけることは出来ると思いますが、面倒な方はこちらをご覧ください。

と、ここまで書いたところで、もう一度読みたい気持になってきました・・・。
しかしちょっと調べるとすでに『また会う日まで(Until I Find You)』の日本語訳が出ていることを発見。というかWikiによれば2007年ですか。1年経っているじゃありませんか、なんということでしょう。
明日にでも買うとしますか・・・しかし2冊で5000円は㍉。